nekonoongaeshi’s diary

鉄印の旅と植物と保護猫と。田舎暮らしの日々を綴っています

制服を通してみる異文化 #ホームステイ

6月10日は「時の記念日です。

近頃は都心部を中心に、アメリカンスクールのように制服のない私立高校が増えてきていますよね。

「制服」と聞いて思い出すのは、ホームスティでカナダからの女子学生さんを預かった暑い夏のこと。

タニウツギ

ふつーの日本の日常生活を体験させてあげるのがホームステイの目的だけど、周囲は山ばかりだし、どこかへ観光に連れて行ってあげるにも移動に往復の時間がかかりすぎてしまう。

初日はお部屋の掃除と敷地の草取りをマンツーマンで行いました。

実は彼女、カナダでは社長令嬢で、しかも一人娘さんのようで、もうすぐ18歳という年齢なのに自分のお部屋に掃除機をかけた経験が一度もないというのです。💦

「掃除機の使い方を説明してくれれば、できると思います」

「………。」

(ハルジオン)

草取りは朝か夕方。これが植物、山菜、山野草、花、グランドカバーのハーブ、雑草はコレ。ひとつひとつやり方はこうですよ、と教えてあげなければいけない。1時間ほど一緒にやってみる。そのあと散水。明日からはひとりでやってみてね。OK?

タニウツギ

お昼に草取り作業は熱中症になるから駄目ですよと念を押す。朝と夕方の涼しい時間帯は勉強に集中できるからと、ルールを守ってくれない。

「作業をするときはジャージとかのほうが動きやすいんだけど、着替えてくれる?」

ジャージは持っていないと言った。

(ホスタ)

初対面の日はレースの半袖オーバーブラウスにホットパンツ(短パン)、素足にかかとの高いサンダルというスタイルでした。

高校は私服なので制服もなければ、体操服もないのだそうです。

ジーンズならあるでしょ?と聞いても穿かないので持っていないというお返事でした。う~む。お嬢様といっても現代的でかなり飛んでる印象を受けましたね(笑)。

そこで庭仕事用のジャージのズボンと長袖のシャツ、麦わら帽子にゴム手袋、長靴を貸してあげることに。彼女にとっては初めての体験だったでしょう。子供のいない私たちにとってもホストファミリーは貴重な体験だったと思います。

 

(マーガレットと園芸種ロビンソンレッド)

タンポポの綿毛)

クラブ活動は? していない。

スポーツは? 趣味ではないけれど、カナダの学生はゴルフと釣りは誰でもする。

へぇ~。そうなんだぁ。日本ではゴルフはお金がかかりすぎて誰でも気軽にやれるスポーツとはいえないと説明してあげるとキョトンとした顔。

9月からは大学生になるという彼女に、将来の夢は?と尋ねたらホテルのフロントで通訳のお仕事がしたいと答えてくれ、その瞳がキラキラと輝いていたのを憶えています。

あっという間に1週間が過ぎ、最終日は日本へ来た思い出になるよう、渓流釣りならさせてあげられると言って主人が近くの渓谷を案内してあげました。

ユキノシタ

 

ちなみに私の高校時代の制服はブレザーでした。お洒落に敏感な女の子たちはスカート丈を膝の頭よりも上、短めにして、長めの白いソックスを履いていましたね。

そういえば、リップクリームとソックタッチは必需品でした。ソックタッチでふくらはぎがよく被れていたっけ。。。懐かしいです。

 

和名ハルジオンは漢字に直すと「春紫菀」となる。「春に咲く、キク科のシオン(紫菀)」という意味。ただしハルジオンはキク科シオン漣ムカシヨモギ属であり、シオン(キク科シオン連シオン漣)とは全く別種であるので、注意が必要である。

標準和名はハルジオンであるが、植物学者の牧野富太郎が、同類のヒメジョオンとの類似からハルジョオンの名が普及している、としている。Wikiより引用

今週のお題「制服」