nekonoongaeshi’s diary

鉄印の旅と植物と保護猫と。田舎暮らしの日々を綴っています

ピンクのカレーで蘇る記憶

お題「においをかいでふと思い出した記憶(めっちゃ短いエピソードでもぜひ聞かせてほしいです)」

      

鳥取県八頭(やず)町の郡家駅(こおげえきと読みます)若桜町の若桜駅(わかさえき)を結ぶ若桜鉄道若桜線鳥取県の東を走る第3セクターです。これといって観光名所のない寂れた沿線をプロデュースしたのが早稲田大学理工学部出身の山田和昭さん。2015年春にSLの走行社会実験、2016年3月にはバイクのハヤブサと隼駅のコラボ、全国からライダーが集まってきては隼駅前で愛車と並んで記念撮影するそうです。そしてショッキングピンク色のSL試乗会、メディアに取り上げられ新聞記事を読んだ主人が

「ピンクのSLに乗りに行こう!」

と言ったのがきっかけで2016年の5月GWの最終日、深夜から車を走らせてお昼前には終点の若桜駅に到着。念願の記念撮影と運転席の見学、駅の売店で見つけたピンクのレトルトカレー。「華貴婦人ピンク華麗」衝撃的な色です!さらにピンクのお醤油も買いました。お醤油はあとで後悔。。。ヒガシマル薄口醤油の味に色がついた感じでちょっと辛い。

       

私の住んでいる所も例外なく、モータリゼーション現象「車社会化」。鉄道もバスもありません。車がなければ生活できないような僻地。過疎化に歯止めをかけ地域の活性化を図る、地域創生は仕掛け人の狙いどおり。SL試乗会にすっかり踊らされました。どれもこれもインパクト強すぎ。地域の価値観とは違う人たちが新しい風を吹き込む。よいことだと思います。こういうイベントは応援したいです。

       

さて、カレーの匂いでふと思い出すのはピンク色のカレーではなく、ピンクのSLでもなく、駅横の50cmほどの幅の水路です。観光客が「うわぁぁぁ!」と驚いて足早に通り過ぎる水路。なんだろう?と覗き込むと三毛猫が目を開いた状態であおむけに浮かんでいました。水深はそれほど深くないのでおそらく虐待を受けて溺死したのかもしれない。こんなたくさんの人で賑わってる場所で・・・・ウキウキした気分は何とも言えない気分に急下降。というわけで、カレーの匂いで思い出すのは水路の中で死んでいた三毛猫さんのこと。ちょっと哀しい記憶です。

 

※ 現在は「体験運転」ができるようです。SL体験運転(土曜日年4回)とDL体験運転(土曜日年3回)で予約申込制10名まで。講習のあと教官の見本運転1往復、教官がついての実車運転2往復。参加費用は12000円~13000円

お問合せ 若桜鉄道株式会社 

※ 山田和昭氏 著書「希望のレール」祥伝社