nekonoongaeshi’s diary

鉄印の旅と植物と保護猫と。田舎暮らしの日々を綴っています

さむいぞぉー、うまいぞぉー「南極料理人」の夕餉

どんなときも、おいしいものを食べると元気になれる!

昨日は、映画「南極料理人」冒頭シーンの夕食メニューを見ていて久しぶりに純和食が食べたくなったので(食材は少し異なりますが)家で再現してみました。💖

 

映画ではお刺身、天ぷら、ぶりの照り焼き、おひたし、煮物でした。

和食の定番ですね。隊員さんも日本を思い出し、涙がこぼれたかもしれません。

お刺身、天ぷら、ぶりの照り焼き➡蟹に変身、おひたし、煮物

ドームふじ基地は、ほかの観測基地から遠く離れた「陸の孤島」で標高3,810mに位置し年間平均気温はー54℃以下という自然環境にあります。昭和基地からは約1000km離れていて昭和基地から夏季の短期間を移動してきて10人未満の隊員が観測を行っています。

うちのエリアも寒い時はー20℃になるのですけど、その倍以上?

想像もできない寒さですね。えっ、南極って自転車で走れるの?!お昼のおにぎりを届けるシーンでは、基地から作業場へ持って行く間に、おにぎりがカチカチに凍ってしまって食べられない。💦主演は堺雅人さんです。おにぎりの具は何種類かあって、当たりの具を作ったり、隊員の方が飽きないようにひと工夫もふた工夫もされたみたい。

ドームふじ基地では、氷床深層掘削計画が実施されていて、氷床を深さ3000m以上掘削して氷床コアを採取するのが目的。氷床コアを分析することで過去約100万年間の気候変動が判明するものと期待されているそうです。

地図     日本の観測基地|南極観測|国立極地研究所

原作は海上保安庁の厨房で料理を作る西村淳さんが出向で第38次南極地域観測隊として参加した1年間の記録、著書『面白南極料理人』と『面白南極料理人 笑う食卓』です。冷凍野菜や缶詰、乾物類を応用して和食・中華・フランス料理のメニューをうまく献立て毎日、朝昼夕と8人分の食事を用意するのが仕事でした。

天婦羅とお赤飯

「南極では食材は捨てません。ムダにしたらもったいないでしょ。せっかく運んだんだから」(著者談)

リクエストに応えてバースデーケーキやローストビーフまで作られたんですねぇ。

ミッドウィンター祭 では隊員はスーツにネクタイで正装するのが慣わし。主人公の西村は西洋料理の調理服を着てフランス料理(フォアグラのテリーヌ、白身魚バルサミコ酢ソースなど)を用意しました。

ミッドウィンター祭(Midwinter Day、ミッドウィンターさい)または単にミッドウィンターとは、毎年南半球での冬至(北半球では夏至)に当たる6月20日または6月21日に南極大陸のあちらこちらで開催される記念日、またはその日に開催される祝祭のことである。

ミッドウィンター祭の日は南極大陸において最も重要な記念日であり、南極の日と並んで、南極大陸における2つの主要な記念日の1つでもある。ミッドウィンター祭は南極観測基地で越冬を行っている人のための祝祭であるが、同様にして南極にいない人もこれを祝う場合がある。      wikiより

 

映画の後半は夜食の楽しみだった備蓄のインスタントラーメンが底をつき、ラーメンショックの「タイチョー」のため、氷雪学者の「本山さん」が「かん水はアルカリ性で、主成分はベーキングパウダーと同じはずだ」とアドバイスし、西村はベーキングパウダーと塩でかん水を作りラーメンを手作り。どんなときも、おいしいものを食べるとみんな笑顔になりますね。オーロラの観測もそっちのけでラーメンを食べる隊員たち。

ちなみに標高が高いので沸点は85℃。インスタントラーメンですと半生で芯が残るそうなんですよ。

ラストシーンは無事帰国し、家族4人で出かけた動物園のフードコートでハンバーガーをほおばり、アップの堺雅人さんが思わず「うまっ!」と叫んだところでおしまい。

 

 

南極料理人」 2009年邦画 125分
監督&脚本  沖田修一
出演: 堺雅人  生瀬勝久  きたろう  高良健吾  豊原功補  西田尚美

過酷な気象条件の中で厳しい生活を送る隊員たちの心を料理でもてなし、和らげ、随所にクスっと笑えるカットを散りばめたコメディー映画に仕上がっています。

 

 

2019年1月にはテレビ大阪が制作したドラマ『面白南極料理人』が放映されました。

原作は西村淳さんの著書『面白南極料理人』です。

 

※夕餉(ゆうげ)とは?
夕刻や晩に取る食事のことを「夕餉」(ゆうげ)、「晩御飯」(ばんごはん)、「晩餐」(ばんさん)といいます。