nekonoongaeshi’s diary

鉄印の旅と植物と保護猫と。田舎暮らしの日々を綴っています

「石畳の八日町通・猫探しの旅」🐱

木彫りの里の猫さんたちに会いに  その②

八日町通り(ようかまちどおり)は、富山県南砺市井波にある、井波別院瑞泉寺へとつづく石畳の参道です。八日町通りには木彫刻工房が約120戸もあるんですって。

まるで三毛猫が歩いているようでしょ?これ、小道具「そときち」店さんの木彫り猫です。🐱

ガラスがピカピカに磨いてあって、まるで鏡のようにお向かいが映っているでしょ。

明徳元年(1390年)本願寺五代綽如上人(しゃくにょしょうにん)は、後小松天皇の勅許(ちょっきょ)天皇より命令が下ることにより井波別院を創設したが、いく度か焼失しそのつど再建された。特に江戸時代中期、瑞泉寺本堂再建のおり、本堂彫刻のため、京都本願寺より、御用彫刻師・前川三四郎が派遣(命じて出向かせること)され、このとき地元大工・番匠屋九代七左衛門ら四人がこれに参加し、前川三四郎について彫刻の技法を本格的に習ったのが井波彫刻の始まりである。
 寛政四年(1792年)瑞泉寺勅使門(ちょくしもん)菊の門扉、両脇に彫刻した「獅子の子落とし」は七左衛門の代表作で、狩野派風な図柄で浮き彫りの技法が駆使され、日本彫刻史上の傑作とされている。(中略)名工らの子孫によって受け継がれてきた伝統ある「井波彫刻」は時代の流れとともに豪華さを誇った寺社彫刻から民家の室内彫刻へと多くは移り変わっており、なかでも住宅欄間はその主力となっている。井波彫刻協同組合サイトより一部抜粋*https化されていないサイトのためURLは省略しました)

 

作業風景を見学できる工房もありますが、写真撮影NGのところやカーテンを閉めて中をのぞかれないようにする木彫り職人さんもおられるのでご注意。

日本屈指の木彫りのまちで、木のぐい吞みを作る木彫刻体験もあるそうですよ。

 

実はいろいろな工房や町家のいたるところに木彫りの猫がいます。新聞を読んでいたり、お酒を飲んでいたり、と。写真はその一部ですけどご紹介したいと思います。

全部で30匹ちかい猫さんたちがいるらしいのですが、探せるかな?

 

工房「越後屋」さんの三毛ねこ🐱&ノミ    レンタルきもの屋さん前の福禄寿

 

お魚?くわえた黒猫が柱の陰に🐱

朝っぱらからお酒飲んでる猫がいるよー🐱

なにか捕まえようとしてるのかな?サバトラさん🐱

 

季節的に天婦羅には山菜がついていました。とってもかわいいサイズのタラの芽が。

 

右は岩魚のから揚げ。こちらのお店はミシュランガイドで紹介されたらしいですよ。

瑞泉寺を出て左に行き、住宅の横の細い道を下ると蕎麦処「茶ぼーず」さんです。

 

        ☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆


GWでしたが、ひっそりとして観光客もまばらでした。もともとは火災で焼失した瑞泉寺の再建で、京都の彫刻師が井波の宮大工たちへ技術を伝え、井波彫刻文化の礎を築きました。1975年に通産省から「伝統的工芸品」として指定を受け、現在では彫刻師が300人を超える木彫りの産地となったそうです。

ただ、現代では家を新築しても洋室が多く、畳の和室に欄間を作られる人は少なくなっていると思うのです。多くは神社仏閣、寺院からのオーダーでしょうが、伝統工芸を後世に残すには、やはり一般観光客に知ってもらい、一般向けのものも制作すべきでしょう。

木彫りのペンダントを販売されている工房をみつけました。

市の観光課、観光協会さんや井波彫刻協同組合さんに個人的な提案です。猫の木彫りの鍋敷きとかループタイ、ペン立て、リモコン立て、バレッタ、花台、コースターなど、お手頃価格帯の小物をお土産にしてみたらどうでしょう。主婦の感覚で申し上げるとですね、毎日使う鍋敷きなどは、人気がでると思うのです。🐱

 

彫刻師のご紹介 | 井波彫刻協同組合公式サイト | 日本遺産認定・井波彫刻|木彫・伝統的工芸品

井波彫刻(いなみちょうこく)の特徴 や歴史- KOGEI JAPAN(コウゲイジャパン)

 

今週のお題「名作」