nekonoongaeshi’s diary

鉄印の旅と植物と保護猫と。田舎暮らしの日々を綴っています

桜の花の天の川

 今週のお題「お花見」🌸『太平洋と日本海を桜で繋ごう』

 みなさん、お花見はされましたか?どこの桜をご覧になりましたか?私は今年まだお花見をしておりませんので、久しぶりに“さくら道”の満開の桜を見に行こうと思います。

 太平洋側の名古屋市から石川県の金沢市までのバス路線を旧国鉄バスの運転手をしていた佐藤良二さんが、岐阜県の御母衣ダム建設で水没するはずだった村の象徴の桜の大木の移植の話に感動し、自分の運転するバスが走る街道沿いに約2000本の桜の苗木を自費で植えたという心温まるお話です。この実話は国語の教科書にも載ったそうですよ。

「さくら道」は中村儀朋さんの小説で1994年に篠田三郎さんと田中好子さん共演で「さくら」の映画化がされました。いま、ネット検索で「映画さくら」と入力すると西加奈子さんの小説を映画化した「さくら」で北村匠海くんや吉沢亮くんがヒットします。私は2009年の読売テレビ開局50周年記念ドラマとして制作された「ドラマスペシャル・さくら道」を見ました。主演は緒方直人さんと薬師丸ひろ子さん。冬は豪雪地帯に植えた桜の苗木が雪で折れてしまう。植えては折れて何度も何度もその繰り返しでお給料のほとんどを桜の植樹につぎ込まれ47歳で亡くなるまで12年間続けたのだそうです。テレビドラマで薬師丸ひろ子さんが満開の桜のトンネルをバスに揺られながら嬉しそうに眺めるシーンが印象的でしたが金沢へ抜けるバス路線はすでに廃線になっていて体感することはできません。

今は“さくら道国際ネーチャーラン”という名古屋城から金沢の兼六園までを夜通し走る250キロの耐久マラソンが開催されていて海外からのランナーも参加されているそうです。このダム建設で沈むはずだった2本の大木は「荘川桜」といって、ちょうどランナーがこの桜の木を通過するのが深夜になるためお花見どころではない過酷なレースとして有名です。

桜の花は日本人にとって特別なもののような気がします。哀しいときも嬉しいときも。

今年の桜、綺麗でしょうか。お赤飯色に映るであろう今年の桜、楽しみです。

  (以前撮影した荘川桜ですが風が強くて手ブレが…)

 

                        2023/04/07