最近、「雷雨ぜんそく」という言葉を耳にします。
「長期的な温暖化に伴う水蒸気量の増加傾向の影響で雨量が増大した可能性がある」と気象庁・異常気象分析検討会は、8月28日に発表しました。
今年の夏は異常に雨が降り、天候の悪い日が続きましたよね。
9月に入り、台風の多い季節を迎えました。「雷雨ぜんそく」の原因と言われているのが秋に発生する“ブタクサ花粉”や“カナムグラ花粉”です。
花粉と聞くと春先のスギ花粉やヒノキ花粉を思い浮かべると思いますが、実は秋の9月~11月にも花粉が飛びます。
通常の花粉粒子は粒子が大きすぎるため、気管支などには入っていくことはありません。
台風や「雷雨」が発生すると、上昇気流などで花粉が雲の中に吸い込まれ、雲に含まれる水分や雷の電子などにより、花粉粒子が細かく分解・破裂して空中に飛散します。
粒子が細かくなると気道の奥の肺まで侵入して「ぜんそく」を誘発するのだそうです。
ぜんそくの原因となるのは花粉だけではありません。カビやキノコの胞子、ペットのダニ、ハウスダストも。
雷雨はぜんそくと慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の急性発作を招くだけでなく、普通の人の過呼吸やぜんそくを招くこともあるそうです。
「ぜんそく(喘息)」は、気道が炎症によって敏感になり、けいれんを起こして狭くなることで、咳や息苦しさなどの症状が出る病気でアレルギーが原因の場合もあります。
私は3年前の1月に「ぜんそく」と診断され治療を受けました。内科医からは「すぐには治りませんよ」と言われ、声が全くでなくなり、呼吸をするたびに胸からゼイゼイ、ヒューヒューという異音が聴こえるようになりました。処方していただいた「ぜんそく」のお薬は飲むと咳がピタリと止まり一時的に楽になります。治るまでに2カ月を要しました。
最初は高熱が出てインフルエンザの症状とよく似ていたのです。成人の「ぜんそく」は原因が特定できず、過労やストレスなどが原因と考えられる場合が多いそうです。
2020年の1月は横浜港に寄港していたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号から新型コロナウイルス感染症の初期症状である発熱や咳で体調を崩した感染者が次々と病院へ運び込まれ日本中が大騒ぎとなった年でもあります。
秋の花粉症の原因のひとつ、ブタクサ花粉は花粉の粒子が小さいため、気管に入ってぜんそくのような症状を引き起こすケースもあります。秋の花粉症では代表的なアレルゲンです。
ブタクサ(豚草)(キク科ブタクサ属)
ブタクサは明治初期以前に日本へ入り、昭和初期ごろから日本全土に広がりました。現在では、北海道~沖縄まで生息しているのが確認されています。ほかの植物の生育を抑えるアレロパシー作用があるため、空き地や河川敷など、窒素分の多い酸性土壌を好み、適応性が高く山地や畑地などで見られます。
ブタクサは風で花粉を飛ばして受粉を促す風媒花で花期の7~9月に大量の花粉を飛ばし、種子は雨や人、鳥などによって広範囲に運ばれるのだそうです。
下の写真は 9/14 お庭で草刈りをした時に偶然見つけました。同じものですね?植物図鑑で調べてゆくうちに本日のお題が決まりました。
あなたは大丈夫? COPDのサイン、見逃していませんか?
自然の中でも都会の中でもメリット・デメリットがあり、リスクはつきものです。
「雷雨ぜんそく」の予防としてマスクを着用することが大事。コロナ対策でポピュラーになったサージカルマスクは雷雨などによって粉々になった微細な花粉でもある程度ブロックできます。
サージカルマスクとは超微細ナノファイバー・抗ウイルス・抗菌防臭の不織布マスクのことです。
住めば都、健康には気を付けて山の暮らし楽しみたいと思います。