まだ6月というのに今年は暖かくなるのが早かったせいか、バライチゴの花が咲き始めました。
バライチゴ(薔薇苺)は学名をRubus illecebrosus Foche といいます。
バラ科のキイチゴ属に分類される落葉低木の一種になります。和名は茎に棘があり、葉は薔薇の葉によく似ていることが由来です。
雨でしたので花は下向きで、蜂が雨宿りをしてましたが撮影で追い払ってしまい申し訳ないことをしたと反省。これってすごく大事。受粉してもらわないと結実しないので。
実をつけるとこんな感じ。大きさは1~2cmくらいですね。
7~8月に収穫しますが今年は早まりそうです。
いつもなら土用の丑の日からお盆あたりが収穫のピークなのですが…。
収穫は毎朝ステンレスボールいっぱい。毎年バライチゴ酒やジャムを作ります。
擬宝珠が満開です。
擬宝珠と書いて「ギボウシ」と読みます。
被子植物のギボウシはキジカクシ科のリュウゼツラン亜科ギボウシ属の総称です。
40種類くらいの品種があり、シーボルト達によってヨーロッパに紹介されました。ギボウシは別名「ホスタ」といいます。若芽は酢味噌和えや巻き寿司などに食用として使われます。
擬宝珠を「ギボシ」「ギボシュ」と発音すると植物ではなく、橋の欄干、神社、寺院の階段など柱の上につけられた飾りを意味します。
うちの紫陽花は花序が出揃って今やっとこんな感じになりました。6/15撮影
<お庭の擬宝珠を見ていたら思い出したので・アバウトなこぼれ話>
落語で ふさぎ込んでいる若旦那を心配した大旦那が仲良しの知り合いに頼んで若旦那が何に悩んでいるのか聞き出そうとする。
町娘さんのことかい?それとも太夫?みかんが食べたいのかい?と聞いてみると小声で
「擬宝珠が舐めたい」と返ってきた。さっそく大旦那にその話を伝えると「うちの家系は先祖代々、擬宝珠を舐めるのが好きなんだ」
浅草寺の五重の塔のてっぺんの青いところが舐めたいという若旦那の願いを叶えようと準備を進めた。心ゆくまでぺろぺろ舐めた若旦那は満足して塔からおりてくる。
大旦那は「どんな味がした?」と尋ねる。
若旦那「たくあんの味がして美味しかった」と答える。
大旦那「たくあんの塩加減はどうだった?五合の塩くらいか?それとも一升か?」
若旦那「もうちょっと塩辛かった」
大旦那「お前は親孝行(香香)だから沢庵の味がしたのだろう。塩加減は三升か、四升か、五升か?」
若旦那「いえいえ、六升(緑青)の味がしましたよ」
※緑青(ろくしょう)とは、銅の表面の緑色の錆のことをいいます。