1月14日の夜または1月15日の朝に、刈り取り跡の残る田などに長い竹を3、4本組んで立て、そこにその年飾った門松やしめ縄飾り、書き初めで書いた物などを持ち寄って焼きます。門松やしめ縄飾りによって出迎えた年神(歳神)様を、それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるとされています。
以前、神戸のベッドタウン(ニュータウン)に住んでいた時は、自治会長さんが、そういう古い行事を大切になさる方でしたから、住民は強引に参加させられていましたが、今住んでいるところは、そういうことはしません。おそらく山奥で雪深いエリアという土地柄の事情もあるのでしょうね。
私もすっかり忘れかけていた行事でしたが、地域ニュースで取り上げられておりましたので、「ああ、今日なんだわ」と。
この「左義長」地方によって呼び方が異なり、どんど焼き・おんべ焼き・どんと祭・さいと焼き・さいの神・才の神焼き・歳の神などいろいろ。そのニュータウンの自治会長さんは……たしか「どんど焼き」とおっしゃっていましたね。
歳徳神を祭る慣わしが主体であった地域、出雲方面の風習が発祥であろうと考えられています。寺社が主体となって行われる場合には、お焚き上げと呼ばれ、九州地方では鬼火、鬼火焚き、おねっこといって日にちも異なるようです。
成人式が1月15日ではなくなりましたので、他の地域でも1月7日や8日に行事を行うところが増えてきています。
こんなにあるの? 各地の呼び名
- あわんとり(千葉県南部・茨木県南部)
- お焚き上げ(神社で行事としてする場合)
- 鬼火、鬼火焚き(九州)
- おねっこ(宮崎県、鹿児島県)
- おねび、おねび焼き(九州の一部)
- おねぶ焚き(九州の一部)
- おんべ焼き(単におんべとも)
- 御柴灯(おさいとう)
- かあがり(長野県南佐久郡小海町、南佐久郡南相木村、北相木村)
- かんじょ(新潟県村上市岩船)
- さいと焼き(神奈川県横須賀市鴨居八幡、静岡県御殿場)
- さぎっちょ(富山県、石川県、福井県勝山市、岐阜県、高知県、福岡県八女市、京都府京都市左京区)
- しんめいさん(広島市)
- 道祖神祭り
- とうどうさん(愛媛県東予地方)
- とんど(奈良県、広島県、岡山県)
- とんど焼き(近畿地方とその周辺、東京都)
- とんど正月(兵庫県播磨地方)
- どんと
- どんどっぴ(千葉県)
- どんどや(九州)
- どんど焼き(山梨県の一部地方、愛知県の一部地方、神奈川県の一部地方、群馬県、愛媛県南予地方)
- とんどさん(鳥取県、島根県)
- どんどん焼き(山梨県の一部地方)
- ほうげんぎょう、ほっけんぎょう、ほんげんぎょう(九州北部)
- やははいろ(東北)