nekonoongaeshi’s diary

鉄印の旅と植物と保護猫と。田舎暮らしの日々を綴っています

よる8銀座シネマで観る「公園通りの猫たち」

 今週は猫の日にちなんでBS松竹東急さんが猫の映画を日替わりで放送してくれました。「公園通りの猫たち」は荻野目洋子さん主演のミュージカル仕立ての映画です。あ、ひょっとして猫ボスのダンサーが主役かな?たくさんの猫が出演しています。映画については辛口コメントが多いようですが、撮影するクルーは大変ご苦労されたと思います。なんといっても相手は猫ですから。原作は、作家・早坂暁さんの「公園通りの猫たち」第6回講談社エッセイ賞受賞作品でメガホンをとったのは中田新一監督。ストーリーの展開が早すぎて話が繋がらないというレビューも読みました。確かに105分の上映ではカットした部分が多すぎたのかもしれません。

ですが、猫にスポットをあてて視点を変えて観てみると白黒の母猫が子育てするシーンやハネムーンカーに乗って空港まで行ってしまい、必死に彷徨い泥だらけになり、瘦せ細って仔猫のもとへ渋谷のビルの路地裏に帰ってくるという感動的なシーンもありました。私個人としてはこのシーンが作品の中で一番印象に残っています。それときっと今ならバッシングの対象になるであろう、捕獲して売れるか売れないかを選別機にかけて売れないと判断した猫は殺却処分されるという衝撃的なシーンもありました。気持ちが重く、暗くなりそうなところで猫のアニメのダンスを見せてくれる心配りも感じられた作品です。

トラ猫のボス、ダンサーの活躍がすごいです。やはりこちらが主役なのでしょうね。この作品で一番印象に残った白黒の母猫が生きて仔猫たちの元へ戻ったシーンは、昨年10月15日に外猫の白茶のオスが行方不明になり、探しても探しても見つからず、死んだものと諦めかけていたころの12月の雪が降った寒い早朝に勝手口のドアを開けると、その猫が2か月ぶりに戻ってきていたのです。それを思い出したからかもしれません。

 

 

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