nekonoongaeshi’s diary

鉄印の旅と植物と保護猫と。田舎暮らしの日々を綴っています

夢を諦めないこと、生きることをやめないこと

今週のお題「最近読んでるもの」

私は毎日Hatenaの購読リストをチェックするわけではありません。偶然にもログイン時に読者登録をしている方の新着がトップで紹介されておりましたので、すぐにジャンプしてブログを読ませていただいたら、なんと「『詩集 砂の海』を発売しました!」というタイトルのキャッチコピー。

え?

日河 翔(ひかわ しょう)さんは20歳前後に書かれた詩を何点か集めて1冊の本にされたそうです。同名で漫画家の氷川 翔(ひかわしょう)さんがいますが、ご本人曰く兼業小説家とのこと。

そういえば私も中学生から高校生くらいの頃に、よく書いていましたっけ……

学生時代って多感で、やけにするどい視点でいろいろなことを考え、白い紙に文字を走らせる日々でした。忘れてしまっていた記憶をよみがえらせてくれたのです。束の間でも自分も学生時代にタイムスリップできそうで。

            ペーパーバッグ買っちゃいました。

はっきり言って今の世の中、単行本は売れないでしょ?それなのに出版するってすごいことですよ。きっとものすごい感性がちりばめられた作品じゃないのかしら、と思ったら読んでみたくなったのです。

日河 翔さんは難病で闘病生活をおくられていた方だそうで、ご自分の書いた詩に励まされたという読者の後押しがあって病床に伏せている人々に何か力になれることはないか、真っ暗な闇の中で足元を照らす一筋の光になれたら、そんな思いで出版されたようです。闘病生活を送っておられる方もですが、職場の中で、家庭の中で、学校生活の中で生き辛さを感じながら日々過ごしている方にも読んでみてくださいと言える 1 冊です。夢を諦めないこと、生きることをやめないこと、気づかせてくれます、きっと。

 

■日河 翔さんの「ようやくブログをはじめました」より一部抜粋

出版にあたり、ブログやSNSを開設しておくことが望ましいとは承知していながら、随分と逡巡した挙げ句、SNSだけにしようと一旦は決めていました。

執筆時間の確保が先決で、とてもブログやSNSにまで手が回らないからです。

自分が遅筆で、ブログもSNSも両方苦手なためでもあります。

しかし。

出版後のKindleストアを想像すると、自著はまるで宇宙空間に浮かぶ塵・・・大砂漠の砂一粒。とても探せる気がしません。誰かに見つけてもらえることは、奇跡に等しいです。

例えて言えば、自分の本は巨大な書店の片隅ではなく、書店員さんしか開けられない引き出しの、さらに奥にあるようなものです。

■「詩集 砂の海」まえがきより一部抜粋

自分の詩に、人の心を慰めたり寄り添ったりする力があるとは、決して思いません。
全く同じ環境、同じ病状でない限り、本当にその人の苦しみを理解することはできないでしょう。
しかし、困難な道を一人で歩いているあなたに、これらの未熟な詩を届けたいのです。
何もできないことをもどかしく思いますが、それでも、懸命に今を生きるあなたのために、私は種をまきたい。
あなたの歩く道に、いつも野の花が咲くように――。

■日河 翔さんのブログはこちら

shohikawa.hatenablog.com

小説も出版されていますので、詩や小説がお好きな方、是非!

 

 

 

※ペーパーバッグとは? 初めて耳にする方もいっらしゃいますよね。

ペーパーバック(英: paperback)もしくはソフトカバー(英: softcover, softback)とは、安価な紙に印刷され、ハードカバーの様に皮や布や厚紙による表紙を用いていない形態の本のことである。並製本(なみせいほん)、仮製本、ペーパーカバーともいう。

ペーパーバックとソフトカバーは同一のものでハードカバーの対義語です。wikipediaより

お題「この前読んだ本」